青梅鉄道公園のE10形「E10 2」 2008年11月02日撮影
BSフジのドキュメンタリー番組「鉄道伝説」は、2023年11月6日(月)深夜に「第126回 国鉄E10形蒸気機関車～時代に翻弄された最後のSL～」を放送します。放送時間は24時30分から25時です。
鉄道の歴史・伝説に迫る番組、「鉄道伝説」。今回は、「国鉄E10形蒸気機関車」を紹介します。E10形は、昭和23年に日本国有鉄道(国鉄)が誕生させた水・石炭を本体に積載するタンク式の蒸気機関車(SL)です。動輪5軸を持つこの機関車は、新技術が積極的に投入され国内向けでは最大のタンク式蒸気機関車でした。
海外では、キャブ・フォワード型という運転室を最前部に設けることで、乗務員を排煙から守り、ボイラーに邪魔されず良好な視界が得られる機関車が開発されていました。E10形は、機関車の形状を大きく変えることなく、キャブ・フォワード型の特徴である排煙から乗務員を守るため、後ろ向き走行を行い実現。日本の鉄道史において最後の蒸気機関車として新設計が行われたE10形も、電化という新しい技術が進展する中で、時代に翻弄されます。番組では、E10形のその足跡をたどっていきます。
なお、東京都青梅市にある青梅鉄道公園には、国鉄E10形蒸気機関車が静態保存されています(現在休館中)。
