JR東日本は、2017年10月25日(水)から2018年6月まで、内房線の君津~上総湊間と大貫変電所において、列車位置情報を活用した変電設備スリム化の実証試験を実施すると発表しました。
実証実験は、列車運行上、電車に電気を供給する機能を持つ変電所にある既存の複数の機器を、電車のブレーキ時に発生する電気エネルギーを蓄える「回生電力貯蔵装置」に置き換えることで、変電設備のスリム化、メンテナンスの省力化を目指すものです。
同社が、拝島変電所や桶川変電所、久喜変電所などで既に導入している回生電力貯蔵装置は、架線電圧の値によって充放電を制御しているため、実際は電車が電力の供給を必要としない場合でも架線電圧によっては充放電してしまうことがあったため、今回の実験では、GPS による列車位置情報を用いて適正な位置に列車が在線しているときのみ充放電する制御を行い、蓄電池の小型化、長寿命化を目指した実証も行われます。
なお、2018年6月までの試験終了後に、大貫変電所の回生電力貯蔵装置は撤去予定される予定です。