JR九州は2020年12月24日(木)から、香椎線で自動列車運転装置の実証運転を開始しました。実証運転には、819系「DENCHA」2両1編成を使用します。
JR九州は、ATS-DKをベースとした自動列車運転装置の開発に取り組んでいます。今回の試験では、運転士が乗務した状態の営業列車で自動運転を行います。試験の実施区間は西戸崎~香椎間です。なお、踏切があるATS区間で、JR線における自動運転は国内初導入となります。
試験では、自動列車運転装置による車両制御の安定性、運転取扱いの変更点における検証を行うほか、運転士の心理的影響なども調査します。
今後は、2021年度末までに、運転士が乗務した状態で自動列車運転装置を用いた営業運転の区間を香椎~宇美間に拡大し、対象列車も追加される予定です。将来的には、運転士以外の係員が前頭に乗務する自動運転「GoA2.5」の実現を目指しています。