JR各社や大手私鉄などでは、2024年3月16日(土)を中心に春のダイヤ改正が実施されます。前回、路線・駅などの動きについて紹介しましたが、今回は改正を境とした車両などの動きをピックアップして紹介します。
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大きなトピックとしては、3月16日にJR東日本で山形新幹線E8系「つばさ」がデビューを迎えます。現行のE3系以来、約25年ぶりとなる新型車両。当面は東京〜新庄または山形間で1日3往復を運転する計画です。
また、房総特急「しおさい」「わかしお」「さざなみ」から255系が撤退し、E259系もしくはE257系が投入されます。なお、255系は「新宿さざなみ」の臨時列車として引き続き運転されます。特急「成田エクスプレス」は、中央線 八王子への直通運転を取り止め、新宿駅始終着に変更します。
鶴見線では、全線でのワンマン運転開始にあわせ、車両がE131系に統一。現在使用されている205系1000番台は鶴見線から撤退するため、首都圏に残る205系は南武支線で運用されているもののみとなります。
JR西日本では、近畿エリアの通勤特急のサービスを全面的に見直し「らくラク」シリーズを設定。現行の姫路〜新大阪間の「らくラクはりま」に加え、米原・草津〜大阪間の「らくラクびわこ」、新大阪〜奈良間の「らくラクやまと」が新設されます。また、4月6日(土)には特急「やくも」の新型車両273系がデビューを迎えます。
JR東海では、3月16日から中央線の運行車両を315系に統一し、最高速度を130km/hに引き上げ、所要時間を平均1~3分短縮します。
JR北海道では、3月16日から釧網線にH100形を投入。従来車両であるキハ40・54形をすべて置き換えます。
JR九州では、3月23日に人気観光列車「SL人吉」が引退を迎えます。最終日はラストラン企画として、熊本~博多間にて特別運行を実施します。
東武鉄道では、3月16日からN100系特急車両「スペーシア X」を新たに2編成導入し4編成体制での運用を開始。これにより、群馬エリア(6月頃)・千葉エリア方面(8月頃)へ運行区間を拡大し、臨時列車や団体貸切列車として設定します。
京都丹後鉄道では、3月16日からKTR8500形の運行を開始します。車両は、2023年3月までJR東海で運用されていた元キハ85系気動車。特急「ひだ」や「南紀」など、東海エリアで活躍し惜しまれつつ引退した車両が、特急「たんごリレー」などとして第2の人生がスタートします。
このほか、JR貨物では3月16日以降にEF210形電気機関車8両と、EF510形電気機関車7両の計15両の追加増備について発表しています。