伊勢神宮や伊勢志摩へ向かう近鉄50000系電車 特急「しまかぜ」は、2022年3月21日で運行10年目を迎えます。2013年に就役した美しいブルーの車体と豪華な車内は、当時、デビュー前から話題を呼びました。乗ることが楽しみになる列車「しまかぜ」。そこには多くの優雅な時間があります。
50000系は近畿車輛で製造された車輌で、6両3編成18両が高安検車区に在籍しています。運行区間は、大阪難波駅・近鉄名古屋駅・京都駅から賢島駅までを、一部の日を除きそれぞれ1往復ずつ運行しています。
車両は全6両編成、1号車・6号車には天井までガラス張りの展望車両を配置しています。座席はすべて3列シートで広々とした空間に。そして、シートには柔らかい本革を使用し、電動のリクライニングも完備、カーテンも電動で開閉可能でゆったりと伊勢への鉄道旅を楽しめます。
さらに、3〜4人で使用可能な和風個室・洋風個室と、4〜6人用のサロン席は、周りを気にせず過ごすことができます。
また、1階と2階に分かれたカフェ車両では車窓を眺めながら、松坂牛カレー、松坂牛重、海の幸ピラフ、スイーツセットなど、沿線のグルメを味わうこともできます。
「しまかぜ」には専属のアテンダント(接客係)が乗務し、ホームでの出迎え、見送り、おしぼりの配布、記念撮影などのきめ細かいおもてなしで、快適な旅をサポートしてくれます。
2022年1月からは、モバイル端末でフリーWi-Fiを使用した雑誌・書籍の読み放題サービスも提供。週刊誌や旅行ガイド、ビジネス書(要約版)などの電子書籍が無料で閲覧できます。
さて、ここまで快適な鉄道の旅を楽しむことのできる「しまかぜ」、乗車料金は結構高いのでは?と、気になる方も多いのではないでしょうか。ご安心ください!料金は近鉄の普通運賃と特急券に少しの差額を支払えばOKです。例えば、大人が大阪難波から賢島まで乗車する場合、運賃2,310円、特急券1,610円に、「しまかぜ」特別車両料金1,030円をプラスして計4,950円となります。新幹線で言えばグリーン車、いや、グランクラスのような極上空間をプラス1,000円ちょっとで味わうことができます。
大阪から賢島まで、所要時間約2時間半では時間が足りないくらい、至れり尽くせりの「しまかぜ」。春の訪れとともに、伊勢志摩への上質な旅へ出かけたくなります。