JR各社は、2022年8月10日から17日まで8日間のお盆の列車利用状況を発表しました。新幹線では全路線計で対前年比209%と2倍になった一方、コロナ禍前の2018年比では60%ほどでした。在来線では、飛行機の国内線需要が増加したことから、各地の空港アクセス特急の利用が好調でした。成田空港へ向かう総武・成田線「成田エクスプレス」は29,000人が利用し、対前年比で660%、関西空港線「はるか」は14,000人が利用し、対前年比で10倍近い934%となりました。
利用者が対前年で最も増加した関西空港線「はるか」は2018年比では18%、総武・成田線「成田エクスプレス」も23%と、海外旅行の本格始動が進まない状況から他路線に比べ低水準です。いずれの路線でも、コロナ前の2018年の水準までにはまだ戻っていません。
3年ぶりの行動制限のないお盆休みは、鉄道を利用する多くの帰省客や観光客が見受けられました。しかし、お盆のはじめ頃から、本州を中心に前線停滞や、台風8号に伴う大雨の影響で複数の線区で新幹線の遅延や特急列車に運休が発生しました。お盆の後半にかけては、天候も回復し、一部路線も復旧。久しぶりに遠方の家族に会えた嬉しい笑顔が各地の駅で見られました。
■2022年お盆期間の各方面別新幹線利用状況
新幹線 | 区間 | 2022年実績(人) | 2021年比 | 2018年比 |
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北海道新幹線 | 新青森〜新函館北斗 | 42,100 | 212% | 55% |
東北新幹線 | 大宮〜宇都宮・古川〜北上 | 1,077,000 | 201% | 58% |
東北新幹線 | 盛岡〜八戸 | 155,000 | 200% | 60% |
秋田新幹線 | 盛岡〜田沢湖 | 46,000 | 229% | 56% |
山形新幹線 | 福島〜米沢 | 59,000 | 227% | 52% |
上越新幹線 | 大宮〜高崎 | 683,000 | 191% | 61% |
北陸新幹線 | 高崎〜軽井沢 | 385,000 | 206% | 64% |
北陸新幹線 | 上越妙高~糸魚川 | 181,000 | 236% | 64% |
東海道新幹線 | 新横浜~小田原〜静岡 | 2,156,000 | 209% | 69% |
山陽新幹線 | 新大阪~西明石 | 1,059,000 | 219% | 65% |
九州新幹線 | 博多〜熊本 | 200,000 | 168% | 61% |