JR東や鉄道総研など、超電導フライホイール蓄電システムの開発に関する基本合意を締結

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鉄道用超電導フライホイール蓄電システム 概要

©JR東日本

JR東日本と鉄道総合技術研究所と山梨県の3者は、2018年3月29日(木)、「鉄道用超電導フライホイール蓄電システム」の技術開発に関する基本合意を締結しました。

JR東日本は「技術革新中長期ビジョン」に掲げる「鉄道エネルギーマネジメントの確立」のため、地上用蓄電技術などを活用したエネルギー効率の向上を目指しており、この一環として、締結されたものです。

フライホイール蓄電システムとは、装置の内部にある大型の円盤「フライホイール」を回転させることによって、回生電力を運動エネルギーとして貯えるともに、必要に応じて運動エネルギーを再び電力に変換するシステムです。「超電導フライホイール蓄電システム」では、この装置の軸受部分に超電導技術を採用し、フライホイールを浮上させることにより、非接触としています。

JR東日本は、同システムの利点として、蓄電池を利用した従来のシステムと比較して充放電の繰り返による性能劣化が少ない点や、軸受部分が非接触なため、損失によるエネルギーの減少を抑制するだけでなく、軸受の摩耗がなくなるため定期的に大規模なメンテナンスを行う必要が無い点などを挙げています。

今回の合意は、JR東日本がJR東日本研究開発センター環境技術研究所を中心に、「鉄道用超電導フライホイール蓄電システム」の開発及び実証試験を推進するにあたり、山梨県甲府市の米倉山電力貯蔵技術研究サイトで、太陽光発電等の再生可能エネルギーの平準化を目的とした超電導フライホイール蓄電システムの開発を行ってきた山梨県の協力や、超電導磁気軸受などの技術を有する鉄道総合技術研究所から、システムの技術評価を行ってもらう目的で、締結されたものです。

期日: 2018/03/29から

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