小田急、鉄道トンネル検査に「MMSDⅡ」を国内鉄道会社で初導入

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導入される軌陸車

©小田急電鉄

小田急電鉄は2019年3月25日(月)、鉄道トンネル検査業務の大幅な効率化を目的に、「MMSDⅡ(三菱インフラモニタリングシステムⅡ)」を導入し、2019年の検査から本格的に活用すると発表しました。

「MMSDⅡ」は三菱電機が開発した検測システムで、線路上の走行が可能な特殊車両「軌陸車」に8K高解像度ラインカメラと、1秒間に200万点照射可能な高密度レーザーを搭載し、走行しながら、精度の高い検測を実施するものです。8K高解像度ラインカメラは、トンネル履工面のひび割れを0.1ミリメートルまで撮影可能、高密度レーザーは、1秒間に200万点の3次元群データを収集できます。

これにより、従来はトンネルのひび割れや内空断面の変位を、技術者の目視や定点測定などによって行っていた確認作業が、2種類の検査データを、独自技術により統合的に解析することで、ひび割れとトンネル変位の相関関係を詳細に把握することが、可能となります。

小田急電鉄では解析結果を、構造物のライフサイクルコストの低減を目指すアセットマネジメントに活用、将来は計測・解析機能に加え、計測データに基づきトンネルの健全度判定の自動化を目指すともに、その他の土木建築物への適用も検討していくとのことです。

なお、「MMSDⅡ」は、もともとは三菱電機が高速道路の検測用として開発したシステムで、国内鉄道事業者では、小田急電鉄が初めての導入となります。小田急では、今後も健全度の判定などを行う検査業務の自動化に向けた検証を、三菱電機と共同で進めていく計画です。

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