復旧作業を迅速化、JR東海が設備状態監視システムを導入へ

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JR東海は2019年5月30日(木)、故障発生時の復旧作業の迅速化と、定期検査の省力化を目的に、設備状態監視システムを導入すると発表しました。

このシステムは、列車運行や乗客サービス、車両メンテンスに関わる機械設備をネットワーク化し、稼働状況や故障状況を表す電流値や温度などの各種データを、遠隔地でリアルタイムに把握できるようにするものです。故障発生時は、係員が事務所で各種データを基に故障状況を予め把握し、現地に向かい、新たに導入するタブレット端末を用い、復旧作業にあたります。

故障状況が予め把握できることから、復旧に必要な部品を準備した上で、現地に向かうことが可能となり、復旧作業中に必要な各種データの確認を行う際も、タブレット端末の利用で、作業迅速化が期待できます。

また、係員が現地で実施している定期検査の一部を、事務所から遠隔監視ができ、定期検査の省力化にもつながります。

設備状態監視システムは、2020年度末から順次使用を開始する予定です。工事費は約32億円です。

■主な監視対象設備
<列車運行の関連設備>
ホーム可動柵、台車温度検知装置、車両床下温度検知装置、融雪装置

<乗客サービスの関連設備>
エレベータ、冷暖房装置など

<車両メンテナンスの関連設備>
台車組立装置、車輪旋盤装置など

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