JR東日本は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け、様々な予防対策を実施していますが、列車内で実施している換気について概要を公表しました。
新幹線車両、在来線特急車両の車内の空気は、おおむね6分から8分程度で入れ替わる仕組みです。新幹線は高速走行するため、車内の気密性が高められていますが、例えば東北新幹線のE5系では、客室下に設置された換気装置により外気を取り込み、空調装置で循環させている空気の一部を入れ替えることで常時、換気を行っています。
在来線特急車両は空調装置と排気ファンによる換気を実施しており、例えば「成田エクスプレス」で使用されるE259系では、床下の空調装置で車外の空気を取り込みながら車内で空気を循環させ、天井の排気扇を通じて車内の空気を外に排出しています。
在来線の普通列車等は、ドアの開け閉めや走行に伴い外気が導入されるほか、空調装置により外気温や車内の温度、乗車率等に応じて適宜換気を行っています。
JR東日本は、利用客においても、手洗いや咳エチケットの感染予防対策のほか、ラッシュ時間帯の利用を避けるオフピーク通勤・通学等に協力して欲しいと呼びかけています。