電線・ケーブル事業などを手がける昭和電線ケーブルシステムは、2017年11月8日(水)、鉄道総合技術研究所やJR西日本と共同で、耐雷性が向上した接地システムを開発したと発表しました。
新たに開発された接地システムは、鉄道用変電所などでの使用を想定したもので、従来の接地システムより雷撃時の電位上昇を約50パーセント低減することが可能になりました。 接地線には、耐雷性向上を目的として、高周波用電線であるリッツ線が採用されています。
リッツ線を用いた接地線は、エナメル線を複合撚りにした電線です。接続には現場施工前に1カ所あたり30分以上のエナメル絶縁除去作業が必要で、絶縁除去するためにスキルが必要なことも課題となっていました。昭和電線ケーブルシステムは、作業時間が3分の1以下で、スキルレスで品質管理が容易な接続用端子と接続工法を編み出し、新たな接地システムの開発に至りました。