JR西日本は2020年8月26日(水)、これからの台風シーズンを前に、浸水が想定される鉄道施設や車両への対策について公表しました。大規模な降雨となる場合は、事前に車両を避難させるなどの対策が講じられます。
JR西日本の想定では、7つの総合車両所、139の車両留置施設のうち、大規模な降雨の際は2つの総合車両所、46の車両留置施設で浸水の危険性があります。これらの重要施設では、被害が想定される降雨があった際、浸水しない他の車両留置施設や駅に避難させる「車両避難計画」が策定されます。
車両避難の判断は、気象会社と連携し、河川ごとに判断する指標を定め、一定時間前に個々の浸水被害発生の有無を予測するツールが導入されます。車両避難を行う場合、移動に相当の時間を要するため、通常の計画運休よりも運転見合わせ開始時間が早まり、運転再開時においても、通常の計画運休より時間を要することが想定されています。