北海道で2022年2月5日(土)から降り続いた記録的な大雪の影響で、JR北海道の札幌圏エリアでは2月8日(火)も始発列車から列車が運休しています。新千歳空港~札幌~小樽間では2月8日(火)夜の運転再開を目指し、懸命な除雪作業を行っています。しかし、この区間以外は依然として運転再開の目処が立っておらず、再開は2月9日(水)以降の見込みです。このような中、「こんなに晴れているのにどうして?」「降雪の備えをしていないの?」などの疑問や厳しい意見が寄せられました。同社はこれに対し、公式サイトで詳しく回答、真摯な姿勢と除雪作業の過酷さの現状を知り、SNS上では応援の声も上がっています。
今回の長期間に及ぶ大規模な運休について、寄せられた質問・疑問に回答する形で発表しています。
【寄せられた質問と回答】
■人力除雪は一部なのでしょう?除雪用機械をどんどん走らせれば済むんじゃないの?なにのんびりやってるの?
今回の事態は、風雪が急激に強まり、吹き溜まりが相次いで発生したため、途中で運行不能となった列車が多く、17駅に29編成が留まりました。その1編成ずつを移動させるために車両手前まで機械除雪を行い、埋まった列車の付近は人の手で掘り出すしかありません。これを留まった車両全てで行うため除雪作業に時間がかかり、運転再開の見通しがなかなか立てられません。
■「手稲〜札幌〜新千歳空港間を優先して」作業を進めているとのこと。なぜその区間か?不公平ではないか?
札幌圏で使用する主な車両の基地が手稲(稲穂)にあるため、手稲〜札幌の開通を最優先で行います。札幌〜南千歳は道南・道東など各方面へ向かう列車が重なって運行する区間であり、影響が多方面に及ぶため、復旧作業を優先的に行う必要があります。除雪に使用する機械、人力、運用する車両には限りがあり、優先順位を付けて作業にあたっています。
■こんなに度々運休されたのではたまらない。JR北海道は降雪対策を全く講じていないのか?
線路の切替えができなくなると、列車の運転に大きな影響を及ぼすため、線路の切替え部分に融雪器を設置、降雪が多く見込まれる日は切替え頻度を落とすために到着・発車番線変更や列車の減便などの工夫をしています。しかし、今年の冬は例年以上の降雪量となり対応に苦慮しています。
<p lang="ja" dir="ltr">JR北海道が大雪で列車の運転が再開できずにイライラしている方々へ。
発表された資料をお読みください。 pic.twitter.com/SYG8p80t8t</p>— 北海道の鉄道情報局 (@hokkaido_tetudo) February 7, 2022