日立製作所のグループ会社である日立レールは、2023年9月11日(月)からイタリア・トリノ市の鉄道会社「グルッポ・トリネーゼ・トラスポルティ(Gruppo Torinese Trasporti:GTT)」向けに製造したトラム車両が運行を開始すると公表しました。
日立レールからGTTへの車両納入は、2020年春に締結されていたもの。2024年までに、70編成を納入予定です。今回、運行を開始するのは30編成で、約63.4百万ユーロ、契約当時のレートで日本円にして約73億円で受注していました。
車両は日立レールのナポリ工場で製造、最高速度60km/h、編成長28mで、定員はこれまで使用されてきた車両を上回る218人です。車体外観は、トリノ市を表す黄色と青のカラーリングが採用されました。車内は、外気との連続的な空気交換が可能な換気システムを導入、また、大きな窓を備えて屋根側面を透明にすることで、車両内部がより明るくなり、外部の視認性が高まるとのことです。