橋脚傾いた山陰線「粟野川橋りょう」、 工期は着工から1年半程度に JR西が復旧方針示す

ニュース画像:山陰線での運転を取りやめている観光列車「〇〇のはなし」2022年04月30日 阿川駅 - 「橋脚傾いた山陰線「粟野川橋りょう」、 工期は着工から1年半程度に JR西が復旧方針示す」
山陰線での運転を取りやめている観光列車「〇〇のはなし」2022年04月30日 阿川駅

©レイルラボ レフカーボさん

JR西日本は、2023年6月の大雨によって被災し運休が続く山陰線の長門市~小串間について、2024年1月29日に被災状況の調査結果と復旧計画を公表しました。今後復旧に向けた具体的な検討を開始するとした上で、橋脚が傾斜した粟野川橋りょう(長門粟野~阿川間)の復旧には、少なくとも着工から1年半程度の工期が必要と見込んでいます。

今回の調査により、橋りょうの傾斜は、大雨に伴う水位の上昇とそれに伴う激しい水流によって基礎部が侵食され、支持地盤の流失により発生したことが推定されています。また、傾斜している橋脚以外の橋脚や橋桁にも一部損傷や部分的な変状が確認されており、傾斜橋脚については改築の必要があるとされています。

JR西日本によれば、工事に関しては山口県などの河川管理者と協議を行い、その結果、工期と工事費の縮小が見込めると判断。復旧作業とあわせ、橋りょう以外の区間での部分的な運転再開に向けた検討も進める考えです。

一方で同社は山陰線の利用状況について「非常に少ない状況にある」とし、鉄道としての持続可能性を確保するため、沿線の自治体とも相談していく方針を示しています。

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