JR貨物は2018年5月16日(水)、貨物列車の位置をリアルタイムに把握し、走行中の運転士に運転を支援する情報を伝えるシステム(PRANETS:Positioning system for RAil NETwork and Safety operating)の更新作業が完了したと発表しました。
今回の更新は、端末・機器の更新と簡素化、アプリケーションプログラムの新しいOSへの対応、機関車位置発信の二重化、列車番号の補完入力への対応、運転支援データのダウンロード方式の変更、機能拡張へ対応しました。
特に、運転支援データのダウンロード形式は、従来の運転区所等で毎日USBメモリへデータを作成する作業を行い、それを運転士が手作業でデータ更新する方式から、通信回線を使用して直接ダウンロードする方式に変更されており、更新作業の低減および輸送障害時に迅速な対応が可能となっています。
これにより、システム稼働率が大幅に向上したほか、荷主などの利用者に対し、より正確な列車位置情報の提供が可能となりました。また、他のシステムとの連携により、輸送障害時の早期回復に貢献しています。
詳しくは、JR貨物のウェブサイトを参照ください。