JR東日本新潟支社は、2018年7月25日(水)、快速「SLばんえつ物語」号について、2018年度の運転をすべて見送ることにしたと発表しました。
これは、牽引機の「C57形180号機」に不具合が発見されたためです。同機は、7月13日(金)に「仕業検査」と呼ばれる運行前点検を行っていた際に、ボイラーのあるSL本体ではなく、石炭と水を積むテンダー車(炭水車)の8つある車輪のうち、1つの車輪に不具合が生じていることが確認されました。
7月14日(土)以降は、牽引をディーゼル機関車に任せ、精密な検査を実施していましたが、これまでの調査により、今後さらに詳細な調査の実施が必要であること、そして、交換する備品を、新たに制作しなければならなくなったことから、修繕に相当な日数を要すると見込まれています。
また、10月以降に保安装置などの車両設備の更新を伴う、大規模な定期検査を計画していたことから、2018年度の運転をすべて見送ることになりました。
なお、7月19日(木)の時点で発表されていた通り、8月の土日には、DE10型ディーゼル機関車が牽引する快速「DLばんえつ物語」号を運転します。また、今回の決定を受け、9月15日(土)、9月16日(日)、9月22日(土)、9月23日(日・祝)にも、快速「DLばんえつ物語」号を運転すると発表されています。
詳しくは、JR東日本新潟支社のウェブサイトを参照ください。