つくばエクスプレスの脱線、試験車両のブレーキ力が十分でなく発生

つくばエクスプレスを運営する首都圏新都市鉄道は2019年7月12日(金)、総合基地内で列車機能試験中に発生した車両脱線事故について、調査結果と再発防止策を発表しました。この事故は、2月28日(木)16時10分頃、車両の管理や検査などを行う総合基地内を走行中の試験車両が終端の車止めに衝突し、先頭車が脱線したものです。

事故原因は、自動的に非常ブレーキを動作させる「過走防護機能」の動作確認試験「ORP試験」の際、ブレーキ力が十分でない試験車両で、加速操作を通常より線路終端に近い箇所で行ったことで発生しました。

これを受けて、再発防止策として大きく3点で対策します。今回のような非常ブレーキ試験において、(1)ブレーキ力の効き具合を定量的に確認した後にORP試験を実施します。

このほか、(2)ORP試験のマニュアルに停止パターン速度まで加速させる際の運転操作や試験打ち切りの判断基準などを記載、さらに(3)入換担当者の体制の強化や教育・訓練を充実させます。このほか、ORP試験の実施場所を余裕距離が長くとれる留置線で実施することもあげています。

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