秩父鉄道は2020年12月31日(木)、三ヶ尻線の熊谷貨物ターミナル駅~三ヶ尻駅間を廃止します。
三ヶ尻線の熊谷貨物ターミナル駅~三ヶ尻駅間は、1979年に石炭貨物等のセメント関連の輸送を行うために営業路線化されました。2019年度をもって石炭貨物輸送が終了、その他の貨物輸送も2020年9月で終了しています。
同区間は今後これらに代わる貨物輸送が見込めず、さらに経年による設備の老朽化が進んでおり、設備更新費用として多額の支出が見込まれます。こうした状況から、事業の採算性を総合的に判断し、廃止が決定されました。
なお、今年まで運行されていた三ヶ尻線の石炭輸送は、JR貨物との連絡運輸により実施されていたものです。2019年3月に太平洋石炭販売輸送が輸送事業から撤退していたことから、三ヶ尻線は日本における最後の鉄道石炭輸送となっていました。