JR貨物は2021年10月11日(月)から、南福井駅を入れ替え作業が不要な「着発線荷役方式(E&S方式)」の設備を整備し、一部利用を開始します。同社の「E&S方式」の駅は2021年9月現在、全国に30駅あり、南福井駅は31駅目です。
貨物列車は通常、貨物駅の着発線に到着、貨車はディーゼル機関車などの構内入換専用機関車にひかれ、架線のない荷役線へ移動し、荷役作業を行います。積み卸しなどの荷役完了後に再び着発線へ移動、本線用の牽引機関車へ連結するため、到着からコンテナの受け渡しまでに時間を要します。
「E&S方式」では、着発線上にコンテナホームがあり、列車が駅に到着した直後に荷役作業を開始。終了次第そのまま発車が可能です。入れ替え作業が不要なため、リードタイム短縮やコスト削減につながり、輸送需要ヘの柔軟な対応が可能になります。
南福井駅では10月11日(月)以降、コンテナホーム・荷役線1面1線22両を「E&S方式」対応とし、当面の間は一部使用となります。今後1面2線の全面使用に向け、さらに整備をすすめます。JR貨物は今後も、物流生産性の向上のために積極的にこの方式を導入する予定です。