泉北高速鉄道、南海電鉄に吸収へ 2025年度に経営統合

ニュース画像:泉北9300系 2023年09月16日撮影 - 「泉北高速鉄道、南海電鉄に吸収へ 2025年度に経営統合」
泉北9300系 2023年09月16日撮影

©レイルラボ FM-805Dさん

南海電気鉄道は、2025年度早期に泉北高速鉄道を吸収合併し、経営統合を行う方針であると2023年12月20日に発表しました。

この経営統合は、両社の鉄道事業や不動産賃貸事業の一体的な運営を目指し、投資の効率化や人材の適正配置を進めることが狙いです。泉北高速鉄道は、中百舌鳥から和泉中央間の路線を運営し、東大阪市や茨木市で物流拠点となる流通センターを持っています。2014年には南海電鉄が大阪府などから株式譲渡を受け、完全子会社化しました。

沿線地域では人口減少が進む中で経営統合によって、より効率的な運営とサステナブルな公共交通の経営を目指します。また、鉄道利用者の減少に対処し、泉北高速鉄道沿線の活性化や物流施設の高度化、駅ナカビジネスの拡充などを進めることで、収益力の向上を図るとしています。経営統合に際しては、南海電鉄が存続会社に、泉北高速鉄道は消滅会社となる予定です。

今後は、一部の定期運賃を値下げするなど、利用しやすい運賃設定やサービスの向上を検討するとともに、両社間でのさらなるシナジー効果を発揮し、より一層の経営効率化と公共交通のサステナブルな運営を目指していく方針です。経営統合は、最終合意が決定次第速やかに発表されるとのことです。

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