都電荒川線、電車無線設備にIP無線方式を導入へ 国内路面電車では初

東京都交通局は2019年3月27日(水)、都電荒川線の電車無線設備に、国内の路面電車の保安通信設備としては初めてとなる「IP無線方式」を導入すると発表しました。

これは、電車の安全運行を確保するため導入している保安通信設備が老朽化し、更新時期を迎えたことから、従来よりクリアな通話が可能な「IP無線方式」を導入することになったものです。「IP無線方式」は、音声をデジタル化および圧縮のうえ、パケットに変換、携帯電話のパケット通信網どを使用し伝送する技術である「VoIP」を用い、音声を伝送する移動通信サービスです。

このシステムは、マンション建設などの影響により電波環境が変化した場合も、電気通信事業者が所有する携帯電話のパケット通信網を利用することができ、安定した無線通信環境を確保できるほか、既存のIP無線サービスを利用することができるため、無線免許の申請や自営の基地局設備が不要で、専用の無線設備を整備するのに比べ、設置・維持費用が削減できるメリットがあります。

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