神戸新交通は2019年6月7日(金)、同社が運行するポートライナーと六甲ライナーの車両に対する特別点検の結果を公表しました。
これは、6月1日(土)20時15分頃、横浜シーサイドラインの新杉田駅で、列車が逆走し車止めに衝突する事故が発生したことを受け、実施したものです。横浜シーサイドラインと、ポートライナーおよび六甲ライナーは、同じ新交通システムの一種であるAGT(自動案内軌条式旅客輸送システム)の営業路線で、無人運転を実施していることも共通点です。
対象の車両は、ポートライナーの全19編成と、六甲ライナーの全12編成です。無人による自動運転の要で、車両に搭載している「ATO(自動運転列車装置)」の車上装置に対し、点検が実施されました。期間は6月3日(月)から6月5日(水)までの3日間で、同社の車両では、異常は見つかりませんでした。
現在、神戸新交通では、車止めを設置している始発駅であるポートライナーの三宮駅と神戸空港駅、六甲ライナーの住吉駅に対し、指令所の出発監視体制の強化と、ホームに監視要員を配置する体制を取っていますが、この措置については、当分の間、継続する方針です。