春におすすめ、密を避け列車でグルメ旅 注目は「サフィール踊り子」

ニュース画像:E261系「サフィール踊り子」(ヤマ初期の鉄道記録さん撮影) - 「春におすすめ、密を避け列車でグルメ旅 注目は「サフィール踊り子」」
E261系「サフィール踊り子」(ヤマ初期の鉄道記録さん撮影)

©ヤマ初期の鉄道記録さん

卒業、入学など新生活へと向かう3月。首都圏では例年より少し早く桜が満開に、そして3月21日(日)には緊急事態宣言が解除され、社会が少しずつ動き出しそうな気配が感じられます。新型コロナウイルス感染症が広がって1年が過ぎ、そろそろどこかへ出かけたい、美味しいものが食べたい衝動に駆られてしまいますが、なかなか思い切ることができない今日この頃。

そんなモヤモヤを解消できるかもしれない「列車」をご存知でしょうか。最近は全国各地で趣向を凝らした観光列車が続々とデビューしていますが、おすすめは密を避けつつ美味しい料理を提供する列車です。

今回は、この春におすすめのレストラン・グルメ列車を紹介します。こんな時期だからこそ、ゆったり広々した空間で移動しながら美味しい料理を味わい、快適に過ごすことのできる列車の旅はいかがでしょうか。

■JR東日本「サフィール踊り子」

ニュース画像 1枚目:サフィール踊り子 1号車 プレミアムグリーン
サフィール踊り子 1号車 プレミアムグリーン

©JR東日本

まず、首都圏でおすすめしたい列車は、JR東日本「サフィール踊り子」です。2020年にデビューした伊豆方面への観光特急列車「JR東日本E261系電車」です。サフィールとは、「サファイヤ」を意味するフランス語で、移りゆく車窓を眺めながら、移動中も優雅な時間を過ごすことができます。この時期だからこそのポイントは、座席がすべてグリーン席で、JR東日本初となる、広々座れるプレミアムグリーンや、家族や仲間とプライベートに過ごせるグリーン個室など、密を避け、少人数で安心して楽しむことができます。

3月26日(金)には、4号車のカフェテリア営業と車内販売も再開される予定で、存分にサフィール踊り子を堪能することができます。

ニュース画像 2枚目:サフィール踊り子:本多哲也シェフ監修新メニュー(一例)「サザエとリングイネのジェノベーゼ」
サフィール踊り子:本多哲也シェフ監修新メニュー(一例)「サザエとリングイネのジェノベーゼ」

©JR東日本

また、4月1日(木)からは、ミシュラン一つ星のイタリアンシェフ「本多哲也氏」監修の伊豆産のフレッシュトマトを使用した特製パスタや、渡り蟹カレーなどの新メニューが登場します。旅行先での食事も楽しんでもらえるよう、食事の量は女性でもちょうど良い食べきりサイズでの提供、グリーン個室利用客には、デリバリーを実施するなどの配慮もあり、安心して食事を楽しむことができます。

このほか、全国各地にはまだまだたくさんの素敵な列車が活躍しています。

■西日本鉄道「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」

ニュース画像 3枚目:車内にピザ窯がある 西鉄「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」
車内にピザ窯がある 西鉄「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」

©西日本鉄道

西鉄6000形電車6053Fの観光・グルメ列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザ・レール・キッチン・チクゴ)」は2019年にデビューしました。列車としては珍しく、車内に「釜」が設置され、焼きあげたピザなどの料理を提供します。アミューズや前菜にも産地や旬にこだわった食材を使用、季節に合わせた旬の食材を味わえるよう、シーズンごとにメニューを変えています。

5月30日(日)までは、沿線の果物を素材にしたコース料理を提供する「地域を味わう果物料理の旅」を実施しています。「フルーツピザ」は、筑後産小麦の生地にイチゴ、キウイを盛り合わせた福岡グルメで、「焼きバナナの前菜」とメインディッシュの「博多和牛のステーキ、イチゴのソース」、ピザに、デザートの「柑橘とゼリーのスープ仕立て」などが続きます。

ニュース画像 4枚目:西武のレストラン列車「52席の至福」(Takeshi90ssさん撮影)
西武のレストラン列車「52席の至福」(Takeshi90ssさん撮影)

©Takeshi90ssさん

■西武鉄道 旅するレストラン「52席の至福」

西武4000系電車4009Fのレストラン列車、旅するレストラン「52席の至福」は2016年にデビューしました。池袋駅または西武新宿駅と、自然豊かな秩父を結び、往路ではブランチコース、復路ではディナーコースを提供する列車です。有名店のシェフが監修する料理は、見た目も味も本格派。キッチン車両で調理され、できたてを堪能できます。スタイリッシュで高級感ある内装と“秩父の四季”と“荒川の水”を表現した外装ともに、世界的にも著名な建築家・隈研吾氏がデザインしていることでも有名です。

4月23日(金)と4月30日(金)の2日間は、秩父羊山公園の芝桜が見ごろを迎える時季にあわせ特別運行を予定しています。オリジナルアミューズ、特製秩父おつまみ重、芝桜をイメージしたデザート、秩父の日本酒飲み比べセットなどが提供されます。

■えちごトキめき鉄道「雪月花」

ニュース画像 5枚目:えちごトキめき鉄道「雪月花」ちゃぽんさん撮影)
えちごトキめき鉄道「雪月花」ちゃぽんさん撮影)

©ちゃぽんさん

えちごトキめき鉄道ET122形気動車のえちごトキめきリゾート「雪月花」は2016年にデビューした観光列車です。デザインはJR西日本の117系電車「WEST EXPRESS 銀河」も手がけた川西康之氏、調理企画・プロデューサーは「自遊人」編集長の岩佐十良氏が担当したハード・ソフト面ともにスタイリッシュな車両です。料理は2018年のANAビジネスクラス機内食のメニューを監修した六本木のRESTAURANT Ryuzu の飯塚隆太氏が監修。地元食材の良さを知る地元出身の一流料理人が、生産者の現場を直接訪問し、オリジナルメニューを考案。難度の高いレシピを確かな技術で調理します。

4月9日(金)には、しなの鉄道上田駅へ「えちごトキめきリゾート雪月花」で乗り入れる特別列車「信越紀行」を運行予定です。往路の「ちくまコース」では、新潟県上越地方の酒蔵が手がける日本酒3種が提供されるほか、直江津の日本料理店「松風園藤作」による和食三段重が提供されます。復路の「さくらコース」は、新潟県産と長野県産のワインや、坂城葡萄酒醸造のレストラン「Vino della Gatta SAKAKI」による新潟・長野の食材を使ったイタリアン軽食が提供されます。

■JR四国「四国まんなか 千年ものがたり」

ニュース画像 6枚目:キハ185系「四国まんなか千年ものがたり」(Tomo-Papaさん撮影)
キハ185系「四国まんなか千年ものがたり」(Tomo-Papaさん撮影)

©Tomo-Papaさん

JR四国キハ185系気動車の「四国まんなか 千年ものがたり」は2017年にデビューしました。歴史に思いを馳せて、野や山に遊びに出かける大人の洒落た小旅行を気軽に楽しめる本格的な観光列車です。千年ものがたりという歴史を印象づけるよう、より和のテイストを強めにした「日本のたたずまい」がデザインコンセプトの車両です。料理は、みずみずしい野菜や瀬戸内海、紀伊水道で獲れたての魚介類、丹念に育て上げられる「讃岐牛・讃岐夢豚・讃岐コーチン」や「阿波牛・阿波ポーク・阿波尾鶏」をふんだんに使った特選メニューを堪能することができます。メインのほか、香川県伊吹島のカタクチイワシを使った「さぬきオイルサーディン」や、徳島県のソウルフード「フィッシュカツ」などのおつまみや地元素材を使用した「いちじくアイス」など、季節に合わせたデザートも味わえます。

このほかにも全国各地では、さまざまな魅力のある観光列車が運行しています。これから春本番、感染症には十分に気をつけながら、身近で少し贅沢なじかんを過ごすことのできる鉄道旅をしてみませんか?

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