山陽新幹線用試験車951形でも使用した試験装置 機械遺産に認定

ニュース画像:山陽新幹線用試験電車「951形」の試験の様子 - 「山陽新幹線用試験車951形でも使用した試験装置 機械遺産に認定 」
山陽新幹線用試験電車「951形」の試験の様子

©鉄道総合技術研究所

鉄道総合技術研究所は2021年8月7日(土)、同所の車両試験装置が「機械遺産第108号」として認定されたと発表しました。車両試験装置は、 山陽新幹線用の試験電車「951形」の試験も実施した装置です。

今回認定された車両試験装置は、1959年に鉄道総研の前身である旧国鉄鉄道技術研究所によって動力近代化や高速化を実現するために設置されました。装置は、鉄道車両の車輪の下にレールを模擬した円盤(軌条輪)を配置。軌条輪を回転させて車両の走行状態の環境をつくり出し、高速走行時の安定性向上など各種性能確認試験に活用されました。

試験結果は東海道新幹線の開業に向けた試験車両の台車の仕様決定や山陽新幹線用の試験電車「951形」の試験にも使用するなど、日本の新幹線の発展に大きく寄与しました。 なお、この装置は現在も電車のインバーター試験など現役で稼働しています。

ニュース画像 1枚目:現在の車両試験装置
現在の車両試験装置

©鉄道総合技術研究所

機械遺産とは、日本機械学会が、歴史的に残る機械技術遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に、日本国内に現存する機械技術面で歴史的意義のある遺産を認定するものです。2007年から実施、2020年までに104件が機械遺産として認定されています。

期日: 2021/08/07から

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