全ての“鉄”よ、集え!7周年を迎えた京都鉄道博物館へようこそ

ニュース画像:圧巻の梅小路蒸気機関車庫 - 「全ての“鉄”よ、集え!7周年を迎えた京都鉄道博物館へようこそ」
圧巻の梅小路蒸気機関車庫

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2023年4月29日に、京都市下京区の京都鉄道博物館がオープンから7周年を迎えました。広大な敷地に多くの鉄道車両を展示し、館内では実際の蒸気機関車(SL)が運転。さらに、JR西日本の営業線と繋がる引込線を利用した現役車両の特別展示もあります。撮り鉄・乗り鉄・音鉄・子鉄・鉄子など、全ての鉄道ファン必見!これからの観光シーズンに合わせ、押さえておきたい京都鉄道博物館の魅力を現地取材してお伝えします。

京都鉄道博物館展示の車両たち

ニュース画像 1枚目:京都鉄道博物館 本館内
京都鉄道博物館 本館内

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京都鉄道博物館には、日本の近代化を牽引した蒸気機関車から新幹線まで、あわせて54両の鉄道車両が収蔵されています。エントランスを入ってすぐ、駅のプラットホームをイメージした全長約120mのプロムナードには、日本最大の旅客用SL“シロクニ”ことC62形蒸気機関車や“夢の超特急”0系新幹線など、時代を象徴する車両が展示されています。本館では500系新幹線、寝台特急でも活躍した583系電車、ボンネット型の489系電車など、JR西日本を代表する車両が勢揃い。扇形車庫には、動態保存車両8両を含む蒸気機関車20両を保存・展示。さらにトワイライトプラザでは、戦後を代表する電気機関車や寝台車、2015年春に引退した寝台特急「トワイライトエクスプレス」を展示しています。

おすすめポイント1:圧巻の扇形車庫

ニュース画像 2枚目:梅小路蒸気機関車庫
梅小路蒸気機関車庫

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京都鉄道博物館の前身は、蒸気機関車専門の鉄道博物館であった梅小路蒸気機関車館です。梅小路蒸気機関車館と、大阪府にあった交通科学博物館を含めた収蔵物等を展示しています。特筆すべきは、やはり圧巻の扇形車庫。現存する日本最古の鉄筋コンクリート造りの車庫は、1914年に建設されたもので、国の重要文化財・土木学会選奨土木遺産・日本機械学会の機械遺産として認定されています。この扇形車庫では、SLはもちろん、これまでに、えちごトキめき鉄道へ譲渡された建築限界検測車「オヤ31形」や自動車「ベンツ」の最新モデルなど、ユニークな展示を行い注目を集めています。

おすすめポイント2:実際のSLを体感できる!「SLスチーム号」営業線の車両と並走も

ニュース画像 3枚目:気軽に蒸気機関車乗車が楽しめる「SL スチーム号」C62 2
気軽に蒸気機関車乗車が楽しめる「SL スチーム号」C62 2

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同館ならではのおすすめが、本物の蒸気機関車が牽引する客車に乗車できる「SLスチーム号」。敷地内では往復1kmの線路を走行し、まるで蒸気機関車での旅気分を味わえます。取材当日は、現役時代に特急「つばめ」をけん引するにあたり、「スワローエンゼル」マークが取り付けられた機関車C62形2号機(C62 2)がけん引を担当。車掌さんのガイドのもと、ゆっくりとしたスピードで走行し、途中、嵯峨野線の現役車両を間近に並走します。昔を懐かしんで乗車する年配の方や、「SLってバックもできるんだね!」と、初めてSLに乗車する家族連れなどが、思い思いに乗車を楽しんでいました。

・SLスチーム号 乗車料金:大人300円、3歳以上中学生以下100円

ニュース画像 4枚目:「C62 2」のスワローエンゼル
「C62 2」のスワローエンゼル

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ニュース画像 5枚目:SLスチーム号から並走する列車が間近に望めます!
SLスチーム号から並走する列車が間近に望めます!

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ニュース画像 6枚目:レトロな雰囲気漂う客車
レトロな雰囲気漂う客車

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おすすめポイント3:撮り鉄にはたまらない!撮影&ビューポイント目白押し

ニュース画像 7枚目:京都らしい眺めと新幹線
京都らしい眺めと新幹線

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おすすめポイント3は、館内の各所で楽しめる列車の撮影&ビューポイントの充実ぶりです。京都鉄道博物館の近くには、嵯峨野線、京都線、東海道新幹線が走行。さらにJR貨物の京都貨物駅が隣接していることから、電車や新幹線、貨物列車など多くの列車が行き交う姿を望むことができます。館内からのおすすめスポットは、トワイライトプラザ奥と2階 第2検修庫横のデッキ付近、そして言わずと知れた本館3階 屋外展望デッキ「スカイテラス」です。「スカイテラス」からは京都タワーなど、京都らしい景色とともに多くの列車を見学できます。この日は、車体にたくさんのカメラを搭載した総合検測車「DEC741形」の姿を見ることができました。ちなみに「スカイテラス」には、電車の運行状況を監視する「列車位置情報システム」が設置されているので、すぐ隣の京都駅を発着する列車の様子を確認できてとても便利です!

ニュース画像 8枚目:まるでジオラマのよう!奥には京都タワーも
まるでジオラマのよう!奥には京都タワーも

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ニュース画像 9枚目:新幹線とDEC741の並走シーン
新幹線とDEC741の並走シーン

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ニュース画像 10枚目:「列車位置情報システム」案内
「列車位置情報システム」案内

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ニュース画像 11枚目:どんな列車がくるのかわかります「列車位置情報システム」
どんな列車がくるのかわかります「列車位置情報システム」

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ニュース画像 12枚目:JR貨物 京都貨物駅(一般の人は入れません)
JR貨物 京都貨物駅(一般の人は入れません)

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また、室内からゆっくり眺めたい方は本館2階にあるレストランがおすすめ!車窓からは館内を走る「SLスチーム号」や営業列車も間近に見え、ゆったりと食事が楽しめます。小さい子ども連れには、レストラン中央付近にあるプラレール席もおすすめですよ。

ニュース画像 13枚目:本館2階にあるレストラン
本館2階にあるレストラン

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ニュース画像 14枚目:食事を楽しみながら車窓を楽しめる開放的なレストラン
食事を楽しみながら車窓を楽しめる開放的なレストラン

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ニュース画像 15枚目:小さな子どもたちの憧れ!プラレール展示と春らしい桜のパフェ(期間限定)
小さな子どもたちの憧れ!プラレール展示と春らしい桜のパフェ(期間限定)

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おすすめポイント4:ほかではできない引込線を利用した現役車両の展示

ニュース画像 16枚目:引込線を利用した113系C5編成の車両展示
引込線を利用した113系C5編成の車両展示

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ほかではなかなかマネできない、京都鉄道博物館のポイントでもある館外から本館へつながる「引込線」。実際の営業線とつながる線路を活用して、現役で運行している車両などが特別展示されます。最近では、“ここで特別展示されるともうすぐ引退なのでは?”というような目玉車両や、遠方でなかなか乗車できない地方の観光列車やJR西日本以外の他社車両展示も実施されています。取材当日は、京滋地区から引退が決定した抹茶色の113系電車(C5編成)が展示され、間近で最後の姿を感慨深く眺める鉄道ファンで賑わっていました。

おすすめポイント5:超貴重?!現役時代を彷彿とさせる興味深い展示

トワイライトプラザにある展示車両は、実際に中に入ることはできませんが、窓からその内部をみることができます。よく見ると、引退した今だからこその当時の面影が垣間見れます。

ニュース画像 17枚目:トワイライトエクスプレス 24系食堂車
トワイライトエクスプレス 24系食堂車

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ニュース画像 18枚目:トワイライトエクスプレス 24系食堂車内のレジ
トワイライトエクスプレス 24系食堂車内のレジ

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トワイライトエクスプレス「スシ24 1」の通路側、小窓を除くと食堂車営業時の名残として、レジスターがそのまま残されており、当時のメニューや価格を見ることができます。現役時代には見ることができなかっただけに、博物館ならではの展示物ともいえます。

ニュース画像 19枚目:24系ブルートレイン 車掌室
24系ブルートレイン 車掌室

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ブルートレイン24系・寝台特急 日本海号の寝台車「オロネ24 4」では、通路側に車掌室を見ることができます。中をのぞくと、側面の行き先表示幕を操作する「駅名対照表」が...!上野と青森を結ぶ寝台特急 あけぼの号の行き先表示幕が引退まで存在していたことがわかります。こちらも、現役時代にはなかなか見ることができなかった代物で、博物館を訪れた際にぜひ探してみてください。

ニュース画像 20枚目:24系ブルートレイン 車掌室の駅名対照表(幕を操作するもの)
24系ブルートレイン 車掌室の駅名対照表(幕を操作するもの)

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いかがでしたか?開園から7年ということもあり、すでに何回も足を運んだ方もいることでしょう。まだ行ったことのない人はもちろん、今回紹介したように、毎回新たな発見ができる京都鉄道博物館。普段とは違う自分だけの少し違う楽しみ方を探しに、訪れてみてはいかがでしょうか?

◾️京都鉄道博物館 基本情報

ニュース画像 21枚目:ミュージアムショップが入る 旧二城駅舎
ミュージアムショップが入る 旧二城駅舎

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・住所:京都市下京区観喜寺町
・アクセス:JR嵯峨野線「梅小路京都西駅」から徒歩約2分、JR京都駅 中央口より西へ徒歩約20分ほか
・営業時間:10:00~17:00
・定休日:毎週水曜日、年末年始(12/30〜1/1)ほか
・入館料:大人1,500円、大学生・高校生1,300円、中学生・小学生500円、幼児(3歳以上)300円

ニュース画像 22枚目:京都鉄道博物館 エントランス
京都鉄道博物館 エントランス

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