JR東海、313系、315系の全般・重要部検査周期延伸へ 2024年4月から

ニュース画像:315系 2024年01月06日撮影 - 「JR東海、313系、315系の全般・重要部検査周期延伸へ  2024年4月から」
315系 2024年01月06日撮影

©レイルラボ 神 宮 前さん

JR東海は、2024年4月から在来線電車における全般検査・重要部検査の周期を延伸すると発表しました。対象車両は313系、315系で、2029年度頃の投入を目標に新製する385系についても、延伸後の検査周期を適用予定です。

周期を延伸する検査は、主要部品を取り外して車両の細部全般にわたって行う「全般検査」と、動力発生やブレーキなどの重要な装置の特定主要部分を取り外して、細部について実施する「重要部検査」です。同社は、これまで新型車両の積極的な投入や、車両機器の稼働状況・故障状況の常時監視等により、車両故障の件数を減少させるとともに、故障の未然防止を図るなど、車両の信頼性が向上したとしています。このため、効率的な業務執行体制を構築する「業務改革」の一環として検査周期延伸の検討を開始し、走行試験により安全性を確認できたことから、今回の延伸が可能になりました。検査周期の変更は以下のとおりです。

◾️検査周期の変更(検査種類・検査周期)
全般検査 従来:96か月以内→今回:120か月以内
重要部検査 従来:60万キロまたは48か月以内→今回:80万キロまたは60か月以内

ニュース画像 1枚目:検査の周期
検査の周期

©JR東海

JR東海は、全ての電車が検査周期の延伸の対象車両に置き換わった際には、部品の交換数量が削減できること等により、年間約4億円のコスト減少が見込まれると試算。さらに、検査の工程を見直すことで、必要な人員を減らすことができるとしています。

なお、同社では2022年4月から、東海道新幹線に使用する車両の全般検査・台車検査周期の延伸を開始(N700S)。2026年度末までに全てのN700S、N700Aに適用する予定です。

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