「SL冬の湿原号」全般検査と客車リニューアルへ

ニュース画像:雪の中を走る「SL冬の湿原号」(Echo-Kiloさん撮影) - 「「SL冬の湿原号」全般検査と客車リニューアルへ」
雪の中を走る「SL冬の湿原号」(Echo-Kiloさん撮影)

©Echo-Kiloさん

JR北海道は2021年度から2022年度にかけて「SL冬の湿原号」の全般検査を実施、また客車もリニューアルします。対象は、牽引するC11形蒸気機関車171号機と14系客車、カフェカーのスハシ44-1です。

「SL冬の湿原号」は、釧網線釧路~標茶間で2000年に運行を開始、冬の道東観光の風物詩となっている列車です。運行から20年以上が経過し、老朽化が進んでいるため、今回リニューアルが実施されます。新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、利用客の減少でJR北海道は厳しい状況にあるものの、地域の強い要望もあり道内唯一のSL観光列車を守るため運行を継続します。

牽引する「C11 171」は、定期検査としては最も大規模な「全般検査」を苗穂工場で2021年に実施する計画です。製造から約80年、2013年の全般検査から8年過経過し、台枠や台車など車両の主要な部品に摩耗やひびが発生、検査の都度当該箇所を修繕する必要がありました。 SLの心臓部のボイラーは大阪の業者へ搬送し、修繕・性能検査を行います。

1号車、3~5号車の「14系客車」は、サービス機器電源用の発電エンジンが50年近く経過し老朽化が進んでいます。このエンジンはすでに製造を中止しているため、新たな発電エンジンへの交換が必要です。また、台車部品類や車体外板、客室の腰掛やトイレなども老朽化しているため、内装をリニューアルします。他の客車同様に内装品などが劣化しているカフェカーの2号車「スハシ44-1」は 、旧型客車のレトロな雰囲気を損なわないように内装リフレッシュを行います。

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