JR四国は2022年春に運行を予定している新車両の観光列車「伊予灘ものがたり」の車両デザインを公開しました。現在使用しているキロ47形気動車2両での運行は2021年12月7日(火)で終了し、2022年春からキハ185系気動車の3両編成の特急列車として生まれ変わります。
新車両のコンセプトは「レトロモダンな車内で大切な人と過ごす、上質な非日常空間」。愛媛県のこだわり「食、景色、伝統工芸」を楽しみながら、「人々の温かさにふれる、ここにしかない鉄道旅-ものがたり-」を楽しむことのできる車両です。
車体は、伊予灘の夕景をモチーフとしたシンボルマークや茜色と黄金色のカラーリング、側面に大きく描かれた和デザインのヱ雲(えぐも) などを引き継いだ外装です。また、より夕日の光に映えるよう、JR四国の車両では初となる全面にメタリック塗装を施した車両となります。
車内はオールグリーン車で1号車「茜の章」・2号車「黄金の章」・3号車「陽華の章」の3両で構成されます。1・2号車には2人旅におすすめのペアシートが登場、3号車には8名まで利用できる貸切のグリーン個室「ラグジュアリールーム」が新設されます。
洗面鉢やトイレ内手洗い鉢や、コーヒーカップなどの車内使用食器には、これまでに引き続き、砥部焼女性作家グループ「とべりて」の作品を中心に、愛媛県の伝統工芸品「砥部焼」を活用します。車内で提供する各編の食事は、これまでも伊予灘ものがたりの食事を担当した店舗が愛媛県の旬の食材を使用したシェフこだわりの料理を提供します。
運行区間は、これまでに引き続き、松山駅~伊予大洲駅・八幡浜駅間を運転します。運転時刻は2022年春からのダイヤですが、今後変更となる場合があります。なお、各便では美しい伊予灘の景色が魅力の下灘駅に、各便で約10分間停車します。