2023年 ブルーリボン賞「JR東海HC85系」、ローレル賞「京都市交通局20系」に決定!

ニュース画像:HC85系 2023年03月22日撮影 - 「2023年 ブルーリボン賞「JR東海HC85系」、ローレル賞「京都市交通局20系」に決定!」
HC85系 2023年03月22日撮影

©レイルラボ Yの人さん

鉄道友の会は2023年5月25日(木)、2023年の「ブルーリボン賞」と「ローレル賞」の受賞車両を決定しました。このうちブルーリボン賞は「JR東海HC85系」が、ローレル賞は「京都市交通局20系」が受賞しました。

■ブルーリボン賞「JR東海HC85系」

ニュース画像 1枚目:HC85系 2023年03月16日撮影
HC85系 2023年03月16日撮影

©レイルラボ E4系P82編成さん

ブルーリボン賞を受賞した「JR東海HC85系」は、高山本線「ひだ」および紀勢本線「南紀」で使われてきたキハ85系の置き換え用として開発された非電化線区特急用車両です。発電装置と蓄電池のハイブリッドシステム車両として国内最高速の120km/hを実現。さらに燃費の向上、CO2排出量の削減など、環境負荷を減らすことができます。また、車内のバリアフリー設備の充実や乗り心地の良さなども向上しています。

鉄道友の会は選定理由について、会員による投票で最多の支持を獲得し、選考委員会も多くの観点からブルーリボン賞にふさわしい最も優秀な車両であると評価し選定したとのことです。

■ローレル賞「京都市交通局20系」

ニュース画像 2枚目:京都市営地下鉄20系 2023年04月14日撮影
京都市営地下鉄20系 2023年04月14日撮影

©レイルラボ BBsanさん

ローレル賞を受賞した「京都市交通局20系」は、1981年の地下鉄烏丸線開業時に導入された10系1・2次車の置き換えを目的に開発された車両。初編成は2022年3月26日から運行を開始しています。バリアフリー化と多言語案内表示等のインバウンド対応を行うとともに、外観・内装デザインに京都の伝統産業素材・技法を華麗に活用、「京都らしさ」を演出しています。制御はハイブリッドSiCを用いた速度センサレスVVVF装置で、全閉式電動機を用い、将来のATO運転にも対応するなど、地球環境に配慮した最新水準の車両技術を採用しいています。

ローレル賞の選定理由として、公営交通事業者の通勤車の制約の中で、市民参加によるデザイン策定やさまざまな利用者が快適に利用できる設備、車両内外デザインでの伝統産業品との協創など、完成度が高く最新技術と京都らしさを併せ持つ優れた車両であることを評価し、ローレル賞に選定したとしています。

鉄道友の会が鉄道ファンの視点から賞を授与するブルーリボン賞は1958年から、ローレル賞は1961年からスタート。ノミネートされる車両は、同会選考委員会が選んだ候補車両に対し、会員が投票、この投票結果に基づき「最優秀」と認めた車両をブルーリボン賞に選定します。また、ローレル賞は会員の投票結果を参考に、選考委員会が審議して優秀と認めた車両を選定します。

2023年は、両賞受賞形式を含む以下の全13種がノミネートされていました。

■JR北海道 スハフ14形「たんちょうカー」
■秋田内陸縦貫鉄道 AN-8800形「秋田マタギ号」
■東京都交通局 6500形
■横浜市交通局 4000形
■アルピコ交通 20100形
■JR東海 315系
■JR東海 HC85系
■京都市交通局 20系
■近畿日本鉄道 19200系
■JR四国 キハ185系1400番代
■JR九州 N700S 8000番代
■JR九州 キハ40系「ふたつ星4047」
■長崎電気軌道 6000形

関連記事

もっと、詳しく見る!

ニュースURL

関連ジャンルニュース

このニュースの関連ジャンルのニュースを紹介しています。