ほぼ「はやぶさ」!東京〜仙台間で使える、“ちょっと安い”速達「やまびこ」とは

ニュース画像:東北新幹線 E5系 - 「ほぼ「はやぶさ」!東京〜仙台間で使える、“ちょっと安い”速達「やまびこ」とは」
東北新幹線 E5系

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JR東日本が運行する東北新幹線の東京〜仙台間で、“速達タイプ”の「やまびこ号」があるのをご存知でしょうか。同区間の所要時間は、最上位列車「はやぶさ号」の速達タイプ(途中停車駅は大宮駅のみ)で1時間30分ですが、ほぼ変わらない所要時間かつ“ちょっと安い”&“自由席付き”の「やまびこ号」が設定されています。

JR東海の東海道新幹線でも同じように、ほぼ「のぞみ号」の速達「ひかり号」が設定されており、今回はJR東日本・東北新幹線バージョンで調査してみました。

【関連記事:東京〜名古屋間で使える!速達新幹線“練り物”「ひかり号」ってなあに?

*2024年8月のダイヤを基に調査

ニュース画像 1枚目:E5系新幹線 2024年05月20日撮影
E5系新幹線 2024年05月20日撮影

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最上位列車「はやぶさ号」の停車駅は、東京〜仙台間で上野(一部速達タイプは通過)と大宮のみ。一方、「やまびこ号」は列車によって異なるものの、上野・大宮・小山・宇都宮・那須塩原・新白河・郡山・福島・白石蔵王のいずれか複数または全駅に停車します。いわば各駅停車・快速のような立ち位置で、特急といえる「はやぶさ号」にはとても早さでは敵わない印象です。そんな中、下り「やまびこ131号」と、上り「やまびこ124号」は途中、大宮・福島のみに停車し東京〜仙台間を1時間46分で駆け抜けます。両列車は「やまびこ号」で唯一、上野駅を通過。“速達タイプ”の鉄則通り、必要最低限の駅のみに停車します。

両列車には「はやぶさ号」と同じくE5系(最高時速320キロ *宇都宮以北)を投入。東京〜福島間はそれぞれ山形新幹線「つばさ号」を併結しており、こちらはデビュー間もない新型車両E8系(最高時速300キロ)が使用されています。これにより、これまでの併結相手である山形新幹線E3系(最高時速275キロ)よりもスピードアップが可能となり、2024年3月のダイヤ改正以前よりもこの“速達タイプ”「やまびこ号」の所要時間がさらに短縮されました。

ニュース画像 2枚目:E8系とE5系の連結
E8系とE5系の連結

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ここまでは、停車駅や所要時間、スピードに関するものでしたが、もうひとつ「やまびこ号」は“ちょっと安い”という特徴があります。「はやぶさ号 (こまち号)」は、最高時速320キロで運行されるため特急料金が少し割高になっています。これは、はやぶさ料金や、HS(ハイスピード)料金と表現される速達サービスに対する加算料金で、乗車区間によって異なりますが数百円程度が加算されます。一方、“速達タイプ”「やまびこ号」はあくまでも各駅停車・快速のような立ち位置。よって、この加算料金は発生せず、“ちょっと安い”のに速達サービスを受けることができます。さらに、全車指定席の「はやぶさ号」と異なり、「やまびこ号」では一部車両が自由席となっているのも特徴。自由席利用で、さらにお得に乗車することができます。

使用される車両は「はやぶさ号」と同じ、E5系。10号車にはグランクラスが設置されており、飲食のサービスは実施されないものの、少し安い価格で“座席のみ”グランクラスを利用することができます。週末や繁忙期など、「はやぶさ号」から順に満席となるケースが多く、比較的空席の見つけやすい「やまびこ号」かつ、ほぼ「はやぶさ号」な“速達タイプ”の「やまびこ号」を利用してみてはいかがでしょうか。

ニュース画像 3枚目:E5系 グランクラス車内
E5系 グランクラス車内

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