JR東日本は2019年7月1日(月)から、男鹿線男鹿駅で使用するすべての電気を「CO2フリー電気」に切り替えました。
同社は、グループ経営ビジョン「変革2027」の中で、ESG経営の実践を掲げ、鉄道事業の 2030年度環境目標に、CO2排出量の削減を挙げ、2013年度比40パーセント(%)削減の達成を目指しています。この一環として、再生可能エネルギーの活用を進めており、今回はその先駆けとして、JR秋田下浜風力発電所で発電した電気を、男鹿駅で使うことにしました。
具体的には、JR秋田下浜風力発電所で発電されたFIT電気を買い取っている東北電力が、同発電所のトラッキング情報が付与された「非化石証書」を調達し、FIT電気と組み合わせて男鹿駅に供給します。 FIT電気は固定価格買取制度の対象となる再生可能エネルギー、トラッキング情報は電源種別や発電所所在地の情報、「非化石証書」はCO2を排出しない電気であることを証明するものです。
同駅は、1年前の2018年7月1日(日)、新しい駅舎の供用を開始した際に、「エコステ」のモデル駅の指定を受け、以降、使用電力の一部を9基の小型電力発電機により賄ってきました。この小型電力発電機の電気を、今回の措置とあわせて利用することになります。男鹿駅には、交流蓄電池駆動電車「ACCUM」の充電設備もあり、「CO2フリー電気」は、この設備にも利用されます。
今後、JR東日本グループは、風力発電事業を中核として、東北エリアを中心に各地で風力・太陽光・地熱といった再生可能エネルギーの開発を積極的に進めていく方針です。