関空特急「はるか」、投入された新型271系がはるか彼方へ

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©ゆづるさん

JR西日本は、2020年9月1日(火)以降の運転計画の一部見直します。この計画変更の中で、関空特急「はるか」の大幅な運用減が予定されています。旅客増を見込み、新型車両271系の投入、運転本数の増便など増強した矢先に、日中時間帯を含む大幅な輸送力の削減です。

「はるか」は京都、大阪など近畿圏の主要都市と関西国際空港を結ぶ特急です。新型コロナウイルス感染症で国内、海外とも航空機を利用する旅行客が大幅に減少しています。例年のピーク期に当たる8月7日(金)から8月16日(日)の夏休み・お盆期間、関空の出入国者数は、前年比およそ99.4%減の4,200人でした。

関空から国内各地に定期便が運航されているものの、空港を利用する乗客が大幅に落ち込んでいます。こうした要因から、「はるか」の利用客も低迷しており、JR西日本が今回、運転本数を大幅に減らす決断につながっています。

利用者が少ない傾向は今後も続くと予想され、9月以降は現行の32本から14本減り、18本で運用されます。これに伴い、日中10時台から16時台の運行がなくなります。「はるか」は4月24日(金)から、1日60本を現在の32本に減らし、今回の変更でさらに18本と、4月初旬の運転本数の規模と比べ3割止まりとなります。

「はるか」は、1994年に関空へのアクセス列車で281系の6両1編成を基本として運行を開始しました。その後、2010年代に訪日外国人が増加し、2020年東京オリンピック、2025年の大阪・関西万博開催でさらなる需要が見込まれ、281系に増結する271系を2020年3月に導入しました。

2020年3月14日(土)のダイヤ改正で9両編成の運用を開始し、1日あたり60本と輸送力を増強したばかりのところ、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、4月以降は32本に減り、さらに9月から運転本数が削減されます。

現在、編成は9両編成から6両編成に戻されています。このため新型車両271系は運用を外れ、当面はその勇姿を見ることが難しそうです。

期日: 2020/09/01から

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