鉄道総合技術研究所は2020年7月10日(金)、走行車両で測定したデータから、車両の高速走行時に大きな振動が生じる橋梁を抽出する手法を開発したと発表しました。
新幹線の橋梁では、高速化や経年による劣化により、車両の通過とともに振動が徐々に増大する共振が発生することがあり、共振時に大きな振動が生じる場合には乗り心地や橋梁上の設備に影響が生じることから、対策が必要となる場合があります。今回開発された抽出法は、この「大きな共振」が発生する橋梁を発見するものです。
この手法は、一部の新幹線において既に活用されており、これまでに10以上の共振橋梁を抽出しています。抽出された橋梁は優先的に点検されるなど、抽出結果は設備の効率的な維持管理に活用される予定です。