鉄道総合技術研究所は2018年5月25日(金)、スーパーコンピューターの更新を実施したと発表しました。これは、同研究所が、鉄道システムを構成する各分野におけるシミュレーションの解析対象を、今まで以上に実物に近づけ、実問題の課題解決に直結したシミュレーション実行を可能とすることや、重点課題である「ICT(Informationand Communication Technology)推進」へ活用することを目的として実施されたものです。
更新後のスーパーコンピューターは、米国クレイ社製XC50で、大規模並列計算機のほか、多目的汎用計算機としての役割も担います。プロセッサ数は524個、コア数9.432コア、メモリ容量49TB、ディスク容量720TB、OSはCLE6.0、理論演算性能は815TFlopsです。
処理能力、経済性、現行アプリケーションの移行性、汎用性などを考慮して選定されたもので、処理速度は更新前に比べて約5倍となりました。鉄道総研が開発を進める大規模並列計算シミュレーターと汎用解析アプリケーションを実行するなど、新しいスーパーコンピューターの性能を活かして、鉄道に関わるさまざまな現象の解明を行う方針です。
詳しくは、鉄道総研のウェブサイトを参照ください。